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住宅改修「手すり」の重要性 (M山崎)

 

 

 

■手すりの考え方

高齢者に対する工事の中でダントツに多い工事は何と言っても「手すりの取付け」です。しかし、高齢者の自宅に行くと、「なぜこんな所に手すりが付いているの!?」「何でこんな取付け方をしているの!?」という現場に多く出くわしてきました。

そこで、本来「手すりとは何か」ということを説明します。

 

■手すりとは何か

手すりの役割とは何でしょうか?

・タオルを掛けるため?

・杖を引っ掛けるため?

違いますよね!?

 

手すりとは・・、

①転倒しないように持つもの。

②立ち座りの時に持つと楽だ。

③段差をまたぐ時に持つと安心だ。

④介護者の負担軽減になる。

等々でしょうか。

 

 

では次に、上記の①~④のもっと根本を考えていきましょう。

それは、「本人の自立を助け、転倒を予防し、介護者の負担を軽減する」ことです。

この考え方は、全ての改修工事の基本となるとても重要な考え方です。

現状の課題の解決をする意味合いもありますし、将来起きるかもしれない危険(転倒)を予防する役割ももっており、それがかえって介護者の負担軽減に繋がり、本人の自立促進に繋がるのです。

皆さんも、靴の脱ぎ履きする時、壁に手すりがあると自然と手が手すりに向かいませんか?

正に、それが「手すり」なのです。

高齢者本人やその家族は、よく「手すりなんて無くても壁に手を付くから大丈夫」「手すりがあると邪魔になる。」などの声を頂きますが、いざ手すりを取り付けるとほぼ全員が自然と手すりを握り、「手すりを付けてもらって良かったわ」と言って頂きます。

しかし、喜んで頂けるのは当然のことながら、「適切な位置に手すりが取り付けてある」場合のみです。

また、言いかえれば「必要な(危険な)箇所に、必要な物を、適切な位置に」だと言えます。

手すりは、改修工事の中で最も大事な項目となりますので、ポイントを覚えてほしいと思います。

■手すりを取り付ける時に有効となる考え方

この考え方は、私が長年経験した中で「見つけた」ポイントで、とても有効な手すりの考え方となりますので、ぜひ実務で活用をしてほしいと思います。

 

「進行方向(身体の動き)=手すり方向」

この考え方は、上から下(下から上)への移動(例:便座からの立ち座りなど)・横移動(例:廊下など)・斜め移動(例:階段など)に身体を動かす場合、その身体の動きと同じように手すりを取り付ける方法です。

例えば、便座からの立ち座りであれば、身体を上下に動かすので、手すりは、「縦手すり」となり、廊下などは、横移動になるので横手すりとなります。

 

「手すりには「身体を引き寄せる」効果がある。」

これは、手すりがあると、自然とその手すりへと身体が引き寄せられる効果です。

(引き寄せ効果)

 

「行く(向かう)」側に手すりを取り付ける。

例えば、部屋に入る際には、部屋側へ。逆に、部屋から出る際は、廊下側へ手すりを取り付ける。言いかえれば、部屋の扉に対して2本手すりを取り付けることが望ましい。

(これには、課題点もあるため一概には言えませんが・・)

 

出来る限り連続した手すりを取り付ける。(手すりを分断しないように)

長い距離に手すりを取り付ける場合や、玄関の上がり框部分など、床に高低差がある場合、極力手すりを分断させずに、連続手すりとなるように手すりの配置を考える事が大事です。

 

この考え方が、全ての利用者・建物に対して、対応が出来るとは言いませんし、出来るとも思っていません。基本は、現在の利用者の身体状況や建物の構造、介護状況等のヒアリングが必須です。しかし、この考え方を持っているだけで手すりの「見方」が違ってくると思いますので、是非、実務で活かしてほしいと思います。(M)

 

高齢者の住環境整備についてのご相談はこちらまで。下記の電話番号かホームページのお問い合わせフォームから、お気軽にご連絡ください!

TEL:06-6315-4600

http://office-tamaki.com/

 


この記事を書いた人

行政書士タマキ法務事務所 代表 山崎 環

法人設立から融資、介護保険事業者様の立ち上げサポートをしております。 就業規則の作成や介護タクシー許可など幅広く、提携の社会保険労務士・中小企業診断士・税理士・建築士らと共に介護事業所全般の支援をしております。

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