介護事業と一般事業の違い②(永井俊輔)
こんにちは!
行政書士の永井です。
前回の「介護事業と一般事業の違い①」の続きです。
第2回目は「季節変動リスク」と「リピーター獲得リスク」についてです。
「介護事業ビジネスは一般的なビジネスに比べて非常に経営リスクの少ないビジネスである」と前回は説明させて頂きました。
その理由は、
・貸し倒れリスクがない
・在庫リスクがない
ということでしたね。
これに加えて、まだ2つの理由があります。
それは、
・季節変動によるリスクがない
・リピーター獲得リスクが少ない
ということです。
どういうことか、説明していきたいと思います。
季節変動によるリスクがない
冬の寒い季節にかき氷は売れませんし、夏の暑い季節に温かい缶コーヒーが売れることもあまりありません。
クリスマスケーキはクリスマスシーズンでないと売れませんし、おせちはお正月でないと売れません。
このように、世の中のほとんどのビジネスは季節によって売れるものが変わります。
その結果、季節によって収入が変動します。
この点、介護ビジネスは季節による変動を受けることがありません。
介護サービスの利用者は季節に関わりなく、介護計画に従って定期的にサービスを利用します。
そのため、季節変動のリスクがないビジネスであると言えます。
リピーター獲得リスクが少ない
介護ビジネスは、飲食業やホテル業などと同じ「サービス業」に分類されます。
サービス業は顧客のリピーター率を向上させるように努める必要があります。
基本的にサービス業の顧客は浮気性で、常に同じ店やホテルを利用することは稀です。
「この前はあの居酒屋に行ったから、今日は違う居酒屋にしよう」と思うことはよくあることだと思います。
この点、介護サービスは、一度利用を始めた利用者はクレームやトラブルがない限りは同じサービスを使い続けます。
介護ビジネスはリピーター率が100%に近いサービス業であると言えます。
以上のように、介護ビジネスは非常にリスクの少ないビジネスであると言えます。
ただし、民間として介護ビジネスを行う上で、事業性といった視点を持つことは当たり前のことですが、その一方で、介護ビジネスは他のビジネスとは違い、利益追求のみの視点では成り立たないビジネスでもあります。
人が人に「介護」というサービスを提供するのですから、「想い」が大切になってきます。
営利だけを目的にした業者が介護ビジネスを始めると思うと嫌な気持ちになりませんか。
また、サービスを利用する方を大事に扱うことはもちろんですが、介護職員それぞれの「介護という仕事への想い」も大切にしなければなりません。
どんなビジネスでもそうかもしれませんが、介護ビジネスは特に「事業性」と「想い」のバランスを持って展開していく必要があると思います。
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この記事を書いた人
「医療・福祉業界を支援する行政書士」 医療・福祉業界のお仕事に関しては特別な想いを持っております。 行政書士として支援させて頂くことはもちろん、将来は株式会社を設立し、医療や福祉に貢献できる事業を展開していきたいと思っております。
